先輩女性との人間関係にストレスMAXだった広告業界の職場の話

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わたしは新卒の会社を2ヶ月で辞め、出版会社のハウスエージェンシー(専属の広告代理店)に転職しました。そこで3年ほど経験を積み、3社目で大手広告制作会社に入社しました。

3社目の面接時は、「自分は小回りがききます!クライアントに寄り添い、お客さんとともに二人三脚で動きます!」と豪語していたのですが、ここで理解していなかった点がひとつ。

その会社の仕事のほとんどは親会社からの受託案件で、日々メインでやりとりするのはグループ会社の人や社内の人々だったのです。

面接官が空気を読んでくれたのか、自分は直接クライアントとやりとりできる特殊部隊に営業として配属されました。

そのチームだけメディアを扱うことが認められていて、いろんなジャンルの広告を制作しつつも、テレビCMや屋外交通広告といったメディアの提案もでき、代理店のような動きもしていました。

目次

夢と期待が膨らんだ入社直後

入社直後はキラキラのオフィスに脱帽。ドラマに出てくるような社食や、ワークスペースに感激しました。社員の皆さんもイケイケな感じです。(表現が古い…)

そこにいるのはデザイナーやコピーライター、CMやWEBのディレクター、クリエイティブプロデューサーたち。イベントもスチール撮影も、何でも作れる体制です。子どもの頃に見て憧れていた、「恋のチカラ」の世界がまさにそこに広がっていました。

第二新卒枠で入社したこともあり、社内研修がかなり充実していました。入社後はOJTといって1年間ひとりの先輩のもとで業務を教わるスタイルです。

夢と期待が無限にふくらみました。憧れの新天地で最高にがんばろう!!という気持ちです。

一年間は女性の先輩の付き人状態に

最初の一年は1人の先輩社員の付き人状態で、ともに行動しながら広告の制作進行や営業について業務内容を覚えます。企業の広報誌やお菓子のパッケージなど、主にグラフィックデザインの制作進行に携わっていました。

例えば冊子作りだったら、まずは企画案を作り、取材・文字起こし・デザインといったように、段々と詳細を詰めていきます。ものをゼロから作るというのはやはり面白い作業です。

テキストはライターや編集者が、写真はカメラマンが、デザインはデザイナーが担当するので、営業が直接手を動かすことはありませんが、お客さんや制作スタッフとコミュニケーションを図りながら全体を俯瞰して制作進行に努めます。

ストレスを感じた1年間

初めの頃は文字校正という、文字がきちんとあっているか、一文字一文字確認する作業をよく行いました。わたしは適当な性格なので、文字校が大変苦手でした。

文字校は前職でもやったことはあったのですが、その業務では完璧さが求められました。先輩が完璧主義だったというのもありますが、「プロフェッショナルの集団」というのがその会社の当時のキャッチコピーでもありました。

何年も広報誌の制作を担当している先輩社員はまさに完璧でした。文字にミスはないか、文字を漢字で書くかひらがなで書くのか、などなど。検品作業では版ズレの確認も一冊一冊行い、機械よりも正確だったと思います。

性格も優等生タイプです。最初の頃は、初めての後輩だからと懇切丁寧に接してくれていたのですが、わたしは先輩の期待通りに業務を遂行することができませんでした。

「これ、こないだも言ったよね?今回も同じところに気づけていないよ。」怒鳴られることはありませんが、冷たい感じで淡々と指摘され続けます。

とにかく小さな範囲を完璧に実行することが求められ、打ち合わせの議事録作りでは、改行の仕方や記号の使い方まで注意されます。一文字のミスが先輩をイラつかせてしまいました。

恐怖でした。

周りはキラキラと輝く優秀な社員ばかりです。

2社目の時にスーパーラッキーの波が訪れて大きな数字を出していた自分は、3社目に転職した時、とても自信満々の状態でした。しかし、3社目に入社してから、それが井の中の蛙だったことにようやく気づいたのです。

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その先輩は最初の方は気さくに話してくれていましたが、次第に無視されるようになりました。。挨拶をしても無反応だし、向こうから話かけられる時は仕事を依頼されるときか、ダメ出しをされるかのどちらかです。目線が合うことなんでありません。すっごく嫌われているなと世界一鈍感な人が見ても一眼でわかる感じです。

とにかく明らかに冷たくされていたので、周りの人からも上司に相談した方がいいんじゃない?と言われましたが、先輩を悪くいうことが憚られました。

つらい。

人間関係で悩んだことなんて人生で初めてです。

正直、わたしが男だったら違ったのかなと思いました。その先輩は子犬みたいに甘え上手な新卒の男性社員とはきゃっきゃっと笑顔で談笑していたのです。

あんな風に自分に笑顔を見せたこと、ないな。自分がもっとおちゃらけたキャラクターで、雑談も器用にできる性格だったらこんな雰囲気にはならなかったのかな。

自分は良くも悪くも真面目なタイプです。仕事になるとスイッチが入ってしまい、プライベートな会話をすることが苦手です。だからよく、肩の力を抜いた方がいいよーと言われていました。(今は見事に腑抜けです。)もっとちゃらんぽらんな性格になりたかったです。

その先輩が悪い人というわけではないのですが、とにかく馬が合いませんでした。

つらいけど意地で続けた一年間

だいぶつらかったし、どんよりしたけど会社はやめませんでした。一年我慢すればやりたい仕事ができるようになるかもしれない、その可能性は高い!と思ったからです。

新卒の会社は2ヶ月で辞めたけど、その会社にはいる意義があったのです。周りの人に励まされながらもなんとか意地で一年を終えました。

わたしはあまり人を嫌いになるタイプではないのですが、その先輩とはOJTを終えてからはこちらからも話すことはなくなりました。人生において数少ない、人間関係で悩んだ稀有な存在です。

その先輩の元を離れてからはCMをつくったり、ブランディングに参加させてもらったりと、夢に見ていた仕事をさせてもらうことができました。

日々大変なことはありましたが、怒られる時は反省すべき時なので納得できました。充実した毎日でいろんな案件に携われてもらうことができました。

そんな生活が3年半ほど続きました。

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