夏休み、高知から香川にかけて充実した四国旅行を終え、徳島からフェリーで帰ることにしました。今回乗ったのはオーシャン東九フェリーの「びざん」という船でした。
フェリーは子どもの頃に一度利用したことがあるのですが、その時は退屈な思いしかしませんでした。しかし、30代にもなるといくらでものんびりまったりすることができます。特に自分はブログを書くという一大タスクがあるのです!
それに、将来ピースボートで世界一周旅行をしたいという夢があるので、その前に一回船旅したいな、とも思っていました。
今回はドミトリータイプのお部屋を選んだので、料金は13000円と移動と一泊分の宿泊代を考えるとそんなに高くありませんでした。午前の11時半に出発して翌朝の5時半頃に到着したので、ほぼ一日の長旅です。
結論から言うと、おひとりさまの船旅は最高でした。今日は「船旅?今まで考えたこともなかったよ」という人にこそ船旅の魅力をお伝えできたらなと思っています。
どんな人が乗船しているの?
自動車ごと移動する人はもちろん、ペットを乗せている人がいたり、自転車を積んでいる人がいたりと、いろんな活用の仕方があるのだなと思いました。大きなものや生き物も一緒に移動できるのは船旅ならではと思いました。
家族連れやおじさんはちらほらいましたが、女性の一人旅の人は見かけませんでした。
船内ってどんな感じ?
ワクワクの気持ちで乗船し、荷物を自分のベッドに下ろしたら早速船内を探索します!とにかく船内が広い!
ご飯は自動販売機しかないようでした。お弁当買っとけばよかったな。でもお弁当売っているところなんてなかったし、朝だったからお店もやっていなかった!駅弁みたいなやつが食べたかった。
お弁当問題は今後の課題になりそうです。
ラウンジに行くと両サイドから見えるオーシャンビュー。日差しが強く、眩しかったです。よし、ここでブログを書こう。
この限られた空間の船内で、もしデスゲームが行われたら自分はどう生き残るのか。。と、しょうもない妄想に駆り立てられました。
気になる人は気になるあの問題。
そうです。船酔いです。わたしは弱小の三半規管でやらせてもらっているので、少しの振動でもかなり気持ち悪くなってしまいます。事前に酔い止めを買っておけばよかったのですが、つい買い忘れてしまい不安な気持ちで船に乗りました。
ありがたいことに酔い止めが売ってある自動販売機を発見。心の底から安心しました。
自分が乗った日は波がなく、大型のフェリーということもあってか大きな揺れはまったくありませんでした。が、エンジン音なのでしょうか、ボボボボと小刻みに揺れる振動があった印象です。
風呂好きには嬉しい。大浴場があった!
ちなみに、フェリーには大浴場があります!風呂好きにはたまりません。
夜にもお風呂には入ったのですが、日が沈んでいると真っ暗で外の景色が見えないので、日中のお風呂がおすすめです。
シャワー水圧がちゃんとしていることに驚きました。もっとチョロチョロかと思っていましたが、普段のシャワーと変わらない水圧です。でも気づいたらいつもよりも節水を心がけている自分がいました。
シャワーを流しながら、オシャンビューが鏡越しに写ります。しかも動いている!最高ではないか……。いざ入浴!
たぷーん、たぷーんとお湯がゆれています。そして、それはなんとなくやってきたのです。
うう……。お風呂を出てすぐにあれを買いました。そうです。酔い止めドロップです。ドロップを舐めると、薬が聞くのか、プラシーボ効果なのかはわかりませんが、とりあえず嫌悪感が落ち着きました。ふぅー、危ないところだったぜ。
wifiは諦めよう
船旅のデメリットはwifiがない可能性があるということです!わたしが乗った船にはありませんでした。そして、電波も場所に寄っては弱々しくなりました。仕方がないのでブログの執筆に勤しみます。
この四国旅の記事も大半は船の中で書きました。その文量は6000文字ほど。すごい!普段全然筆が進まないのに、船に乗ったら一日で6000文字も書けた!山籠りする作家の気持ちが少しわかったような気がしました。
最高の夕焼け
デスクから海を見ているともうすぐ日が沈みそうです。よし、デッキに行って見てみようと向かってみると、すでに10名ほどの人が夕日を見たり写真を撮っていました。
天気によると思うのですが、自分が乗った時は快晴で最高の夕焼けを見ることができました。
波のない穏やかな海。その上を空がどこまでも広がります。パステルカラーではないけど、オレンジ色と水色が混ざった空は淡く優しい色をしていました。
太陽は毎日没するのに、今日はなんの変哲もない日なのに、この夕日はとびっきり美しいと感動しました。
日々の中にスペシャルなことはあるのに、気づけていないだけなのかもしれません。
ゆったりとしたフェリーの船旅。Wifiはありませんが時間はたくさんあるので、自分と向き合ったり、ブログを書いたり、思い思いに過ごせるのも魅力の一つです。
時短、効率化と、我々はいつも生き急ぎすぎているのかもしれません。ゆっくりでもいいじゃないか。単に移動としてではなく、旅として過ごす。観光以外に価値を見出す旅もいいのかもしれません。これからは船旅をもっと活用しようと思いました。
船旅は時間がかかるので、最速で目的地に辿り着きたい!たくさん観光したい!という人にはおすすめできませんね。
旅行を終えて
それにしても今回の四国旅は本当に充実していたなぁ。いろんな人にお世話になりました。
人生は一回しかないので、これからもおいしいご飯を食べて、行きたいところに行って、聞きたい音楽を聞きたいなぁと思っています。ハッピーでいたいし、今まで出会った人々にも多少なりともハッピーを足せたらなと思っています。
もちろん、つらいことや大変なこともあるのが人生です。それはその時がきたら乗り越えればいい。
昔は強かった野心的な気持ちや上昇志向が今は無くなったので、今はやりたいことをやって楽しく生きようと思っています。
はたから見たらお気楽もの、計画性がないやつと思われてしまうかもしれませんが、別に人にどう思われようといいのです。
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