今年で1番怖かった!A24のホラー映画『Pearl パール』の感想

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先日、A24のホラー『 Pearl パール 』の試写会にお邪魔してきました。『エスター』、『ミーガン』に続いて、今年3本目のホラー映画レビューをしようと思います。

まず始めに言っておきます!『Pearl パール』が暫定、今年一怖くて面白かったです!(今後これを超えるホラーが登場する可能性はあり)

目次

あらすじ

農場に住む田舎娘のパールがダンサーを夢見て周囲の人を巻き込みながら奮闘する話

どこが怖いのか。

『Pearl パール』はサイコホラーです。びっくり箱的な驚かし方はあまりありませんが、道徳を裏切るパールの言動、読めない感情の起伏など、次何が起こるかわからない、パールが何をしでかすかわからないという怖さを楽しめました。

時代は1918年の設定で、終始クラシックでロマンティックな音楽・世界観。まるでディズニーランドにいるかのようです。ホラー版オズの魔法使いといったところでしょうか。レトロな雰囲気の中で繰り広げられる狂気が見所です。

コロナ禍を意識させる箇所もあり、閉塞感を感じられました。

また、パールの両親や義妹など、彼女を取り巻く人間関係にもご注目。それぞれの立場に立ったつもりで映画を見てみると、また違った恐怖が見えてくるかもしれません。

人間の苦悩や妬みといった邪悪な部分が丁寧に描かれているのでサイコなパールの境遇につい同情してしまう部分も。母親との確執、終盤の5分間にわたる長台詞のシーン、ラストは見ものです。

主演はミア・ゴス

主演のミア・ゴスの演技があまりにもうますぎて、『ハンニバル』のアンソニー・ホプキンスや『スプリット』のジェームズ・マカヴォイに匹敵する狂気を感じました。

つい、この人は一体何歳なんだろうか・・。と思い、調べてみると29歳でした。(2023年6月時点)。

私より年下じゃないか。すごい演技力だ・・。ワンカットで長台詞をいうシーン、表情のみのシーンなど、難しいシーンも沢山あっただろうに。役者魂を感じます。

『X』との比較

本作は昨年公開された『 X 』の前日譚とのこと。パールの農場の数十年後が『X』の舞台です。

『X』は『スクリーム』や『ドント・ブリーズ』系で、ドキドキ・びっくりするようなホラー演出が強めです。

ジェットコースターのような刺激的な怖さが『X』、人間の邪悪さや狂気は『パール』といったところでしょうか。どちらも怖くておもしろかったです。

『パール』は公開が7/7から公開なので、まずは『 X 』を観てから行くことをおすすめします。

3部作ということで、次回作も楽しみすぎます!

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