新卒で入社した会社を2ヶ月で辞めたおせりさんですが、そういえば去り際にちょっとしたエピソードがあります。
決断の後押し
実は退職を決意する直前、占いに行きました。
もちろん自分の頭で何十回も何百回も考えて悩んだのですが、会社を辞める・辞めない、どちらにしてもメリットとデメリットがありました。気持ちとしては辞めたいけど、普通に考えて次の転職先も決まっていないまま新卒がすぐに会社を辞めるなんていかがなものか・・。
そこで、当たるもはっけ当たらぬもはっけの占いに行くことにしたのです。
占ってもらうと、ズバリ辞めたほうがいいですよ。と、ストレートに言われました。ほんとかなぁ・・。まだモヤモヤが消えず、セカンドオピニオンを求めに別の占い師の元へ。するとここでも、辞めましょう!とはっきりと言われました。ええ?まさかまさか・・。
懲りずに行った3回目の占い師の人に、自分の中で答えはもう出てるんじゃないですか・・?と言われ、ようやく辞職を決心しました。この時は悩みが多かったので、結構占いに言っていましたね〜。
たしかにこの時の退職は中々勇気のある選択だったなと今でも思います。まぁこういう性分です。
そんなわけで、晴れてわたしはニートになったわけですが、意外にもまったく悲観することなく、楽しいニート生活が始まります。当時は実家に住んでいたので家賃も食費もかかりません。ここであることに気がつきました。
楽しいニート生活
まず、お昼過ぎに起きます。そして映画を3本観ます。すると、夜になっているのです!
母が作ってくれた夜御飯を食べると、そこから深夜まではスマホのゲームタイムとなります。これをループすると、瞬く間に1週間が流れていきます。
親の心配は募るばかりです。母からは社会のどこにも所属していないと孤独で心細くなるよと言われました。しかし、残念ながら自分はそんなことはまったく気になりませんでした。プリズンブレイクを全章観たりパズドラを極めたりして、最高の充実した毎日です。
どうやらわたしにはニートの才能があるようなのです。晴れの日は湘南に行って海沿いのカフェで読書をしたり、鎌倉でお寺めぐりをしてアジサイをみたりもしました。
一ヶ月ほど時が経つと貯金が尽きそうになったので、さすがに就職活動を始めないとな、と重い腰をあげました。まずは新卒時の会社の先輩が紹介してくれた、第二新卒専門の転職エージェントに試しに行ってみました。
転職エージェントを利用して激怒
あれは暑い日でした。リクルートスーツで面談に向かいます。
キャリアコンサルタントの方に広告の仕事がしたいので辞めました!と思いの丈をぶちまけます。すると、悲しいことにまったく相手にされませんでした・・。
「あなたね、みなさん最低でも半年、1年は続けられてますよ。ご紹介できそうな求人はないですね」求人を案内されることなく帰らされました。
「なぬ!御社は求人の紹介が生業なんじゃないんかい!くっそー!!」
あなたに市場価値はないですと言われたみたいです。次の就職は困難になるだろうとある程度は覚悟していたものの、しょっぱなから悔しい思いをしました。
ここでやっと就職に対して火がつきました。
エージェントへの不信感が高まり、一人でやってやるよ、とリクナビネクスト一本で勝負しました。会社と自分がうまくマッチングしないと就活の時と同じことの繰り返しになる、、とこの時はエントリーする時点で慎重に会社を選んでいました。
全部でエントリーしたのは5社ほどだったかと記憶しています。
就職活動開始。興味のある会社にエントリー
求人を探していると、映画やアニメのプロモーションを行なっている広告代理店があり、映画の舞台挨拶の運営や冊子制作をしている部門で募集がありました。
もともと映画は大好きですし、某出版社のハウスエージェンシーで、事業内容や認知度のある社名からして安心感、憧れ感が募ります。
わぁー!やってみたい!純粋に強く思ったので、ハードルは高いと思いつつもエントリーしてみました。
渾身の履歴書を送り、(職歴がなかったので、インターンシップをした時の話やアルバイトの話などをお手製のシートにみっちりとまとめて提出しました)幸運にも面接まで漕ぎ着けることができました。
初めの面接で4人ほどの方が対応してくれました。どの方々もイケてる大人!という感じでした。面接を経て、連絡を待ちます。
するとこんな連絡がきました。
会社とのご縁
それは、映画部門は見送りですが、アニメ部門の方でもよければ採用を検討したいと思います。
という内容の連絡でした。
ん?アニメ・・? ん?採用を検討・・?
正直、アニメに興味はありませんでしたが、いよいよ夢にまでみた広告の仕事ができるかもしれないチャンスです。
ぜひお願いします!と返事しました。その後アニメ部門の担当者と面接をし、無事採用のご連絡をいただくことができました。経験やスキルがないので業務委託からのスタートでしたが、就職先が意外にもネームバリューのある会社で親も歓喜です。
後に知ることになりますが、どうやらその会社の専務がたまたま自分と出身大学が同じで、評価に人情も追加されて拾ってくれたようでした。高学歴というわけではありませんが、この時ばかりは自分の出身大学とご縁に感謝しました。
オフィスは当時、坂道の上にありました。入社初日、坂道を登りながら今日からここで働けるのか、とすっごく胸がドキドキしたのを覚えています。建物も出版社特有の重厚感のある感じです。
ここから私の運命が大きく変わっていくことになります。
コメント