新卒で入社した会社を2ヶ月で辞めた話

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今日から新年度が始まりましたね。みなさんはどんな気持ちで今日を過ごされたでしょうか?わたしは今日、天気がよかったのでお散歩をしたり、洗濯をしたりして過ごしました。(働け)

今から9年ほど前、おせりさんは新卒でWEBの会社に入社しました。広告業界一本で就活していたものの、完全に挫折し、WEB業界も視野に入れたのです。ぼろぼろになりながらの就活でしたが、その会社はナショナルクライアントのSNS運用とクラウドサービスの開発・販売をベースに、新規事業も多く展開している会社で、純粋に興味を持って入社しました。

目次

期待が高まるインターン

その会社では入社する前からインターンがあり、同期5,6人と出会いました。インターン生も社員の方もモチベーションが高く、これから社会人として働くということにワクワクが止まりませんでした。

インターンでは、社長から「時間がある今のうちに本を読みましょう」と言われました。

その時の社長にゴリ押しされた本が、「ザ・ゴール」という本です。ビジネスの進め方や課題解決の仕方を物語形式で語っていく内容で、本自体は読んでためになったので、新卒の方などは一度読んでみてください。

インターンで、この本の読書感想文の提出が求められ苦しんだ記憶がありますが、「働く」「社会人になる」ということに対しては期待が高まりつつ入社日を迎えることができました。

入社し現実に直面

新卒は皆、クラウドサービスを営業する部署が配属先でした。ここで理想と現実のギャップに直面します。主に新卒がやることはテレアポです。電話営業でアポが取れると、先輩社員がその後対面営業に向かうというフローでした。

リストを作り、1日100件に電話がけをし、何件アポが取れたのかを他の新卒とともに競い合う日々が始まります。

あれ、なんか思っていたのと違う・・!

ナショナルクライアントのSNSを運用するチームは、中途や何年か勤めた社員が行ける部署でした。クリエイティブな新規事業に挑戦できると思っていたWEB会社は蓋を開けてみるとゴリゴリの営業会社だったのです。

最初はほかの新卒よりもアポを取ろうと頑張っていたものの、人には向き不向きというものがあります。私にはプッシュ営業のセンスがありませんでした。

はぁ、つらい。広告の仕事がしたい。

先輩に弱音をはくと、テレアポは経験として1ヶ月間やるだけだからもう少し頑張ろう、と言われました。「電話営業は、声のみでアプローチするから、営業力が身に付くんだよ。」

なるほどー。。1ヶ月だけなら頑張るか・・。

しかし、テレアポを続けてみてもなかなか身を結びません。そもそも、その商材のことをおすすめできなかったのです。それに、当時の私はプロモーションによって能動的な消費行動を促してみたいということがやりたかったので、興味がない人に商品の良さを説明し、購入を促すということは自分がやりたいことと真逆だったのです。

再び先輩に相談してみると、「9人の人にいらないと言われても、1人のためになるのならそれは意味のあることだ。」と言われました。

テレアポでは辛辣な言葉を言われることも多々ありました。でもそれは当たり前です。誰だって知らない電話番号から電話がかかってきて、勝手に営業トークが始まったら迷惑です。

おせりさんは、1人のためになるのはいいことかもしれないけど、そのために9人の人に迷惑をかけるのは嫌だと思いました。

定時の19時を過ぎ、テレアポを終えると社長がこう言います。「僕は今会社にいる。ということは世の中の人もまだ会社にいるかもしれない。数字が取れていないなら電話した方がいい。」

嫌々電話しました。すると、電話にでた人に怒られました。

「あなたね、非常識ですよこんな時間に。そもそもこの電話番号はうちのお客さんに対して公開しているものなんですよ。迷惑です。」

ここで踏みとどまって強く粘れる人が会社の求めている人でしたが、私はお客さんのいうことがおっしゃる通りだと思ってしまいました。そうですよね、と同調すると「そんな会社辞めちゃいなさい!」とぴしゃりと言われました。。そうだよな、と思いました。

その後、数日を経てようやく1ヶ月が経ちました。

やったぁ〜!!5月になる!!

すると、先輩社員が一言。「うーん、思ったよりも数字が伸びていないからもう一ヶ月やろっか!!」

絶望。

気づいたら会社の帰りに渋谷の駅のホームで号泣していました。今思えば、その後もっと大変なことは山ほど起こるので大したことではなかったのですが、当時は社会人に慣れていなかったこともあり、インパクトの高い出来事でした。

深夜まで働いていたので、最寄りの駅からタクシーに乗ると、運転手のおばちゃんが「何かあったのかしら・・?」と寄り添ってくれ、ここでも号泣。こうしてゴールデンウィークを迎えた4月の終わりです。

退職を決意

自分がやりたいことと、その会社でできることが今後も交わらないと確信したので、休み明けには会社を辞める意思を告げました。周りがざわつきました。

社長との面談で、広告業界に行きたい旨を伝えると、「せっかく正社員で入ったのに2ヶ月で辞めるなんてもったいないよ。それに今後広告業界は斜陽になるよ。」と言われました。

しかし、私の意思は強めです。喧嘩別れというよりかは、最終的には新卒で入った会社を2ヶ月で辞めて、今後の進路に苦労するお先真っ暗な子として、同情されながら送り出してもらいました。

結局この会社は2ヶ月で辞めてしまいましたが、真面目でベンチャースピリットを持つ社員が多く、ここで教えてもらった「働くこと」に対してのマインドの部分はその後の仕事でも役に経ちました。同期のみんなもいまだに節目のタイミングで飲み会に呼んでくれ、優しいです。

私は我が道を進んでしまいましたが、会社にも人にも感謝しています。



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