新大久保のイケメン通りにある占いに母と行ってきた話

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母が父とケンカをして元気がないというので、夜ご飯でもと2人でサムギョプサルを食べにいく事に。横浜に住んでいる母はたまに東京に遊びに来るのが楽しいのだとか。

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新大久保「くるむ」でサムギョプサルを食す

新大久保はパワフルな町。とにかくたくさんの人がいます。人混みに流されながら母激推しのお店、くるむ に到着。KPOPが流れる店内で若いカップルたちに混じってご飯を食べました。

店名の通り、サムギョプサルを野菜に包んで食べるのですが、とにかくてんこ盛りの野菜がきます。食べきれないくらいの量なのですが、残しても大丈夫。最後にはスムージーにして持ってきてくれるのです。

これでもかという野菜と脂が滴るサムギョプサルの相性がいいことはいうまでもありません。お腹が満腹になるまでサムギョプサルを食べ続けました。

あともう少し食べ続けていたら、千と千尋の神隠しの両親のように豚になってしまうところでした。

野菜がキレイすぎてお肉を撮り忘れてしまった

今回のケンカの理由を聞くと、どうやら最近我が家では、犬を飼うのか飼わないのか論争が泥沼化しているとのこと。正直どうでもい こういう時わたしはどちらの肩も持たない主義なので、とりあえず母を励ましました。

美味しい思いをしてお店を退散するも、遊びたい盛りの母は帰る気がサラサラありません。

占いがしたい!イケメン通りに占いがあるから行こう!とのことで、通りを歩いていると、ぽつりぽつりと手相占いの店が。まるで中華街のようです。

イケメン通りで占いを体験

「995円だよ!行こう!」とズカズカと目に入った店に早速入る母。店内には3名の占い師がいて、空いていた1人に見てもらうことになりました。占い師の方は控えめながらも優しそうな男性です。

最初にオプションのタロット料金などの説明を丁寧に受けましたが、今回は手相をみてもらうことに。鑑定を横で見ていると、占い師は母の手を見ながら言いました。

「あなたは癇癪持ちなところがありますね。ここにこういう線があります。こういうせんもあります。生命線は、よくも悪くもなく、普通です。」

こんな感じでうんぬんかんぬん言われること数分。母は神妙な面持ちをしていました。

「最後に何か気になることはありますか?」「ないです。」

母はスピリチュアルが好きで、自分も占いをする側なので、こういう時はいつもだったら延々と語り出すのに今日はなぜかダンマリです。微妙な空気感が漂う中で今度は私の番になりました。

「あなたは大雑把なタイプです。これこれこういう線があります。お仕事は何されてるんですか?あぁ、それなら合ってると思いますよ!27歳の時に何か大きな出来事ありましたか?」こんな感じでした。

「最後に何か気になってることはありますか?」というので「結婚はどうですか?」と聞くと、「結婚線はありますが、結婚については手相ではわかりません。タロットならわかります」とのこと。

結婚についてはわからないけど結婚線はある、、というのは一体どういうことなんだ・・!?

気になったけどいい回答がもらえなさそうな雰囲気がしたので、わかりましたと伝え、正味4分ほどで鑑定が終わりました。正直この内容で995円は高いのではと思いました。

お店を出たあと、微妙だったね、、と母。わたしも同感です。

歩きながら考えました。そもそも当たるも八卦、当たらぬも八卦の占いに信憑性は求めていません。しかし、なぜ満足度が低いのだろうか。

ふと、あの人はオプションを付けたかったのではと思いました。料金の説明はやけに丁寧だったのに、鑑定時は簡素な対応だったからです。まぁ1,000円だったから仕方ないのかな。

それにしても、サービス業なんだから、最初から否定で入るのは良くないよね。

そうこう考えているうちに不完全燃焼の母は、セカンドオピニオンを求めて次の占い屋を探し始めました。えっ、また行くのかいー。。

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セカンドオピニオンを求めて

とりあえずこのお店を見ようよ!と目に入ったコスメショップを提案し、お店に入ることにしました。店内はやはり若い女子でいっぱいです。

なぜかテスターのクレンジングオイルを手に塗りたくる母。「お、お母さん、それクレンジングだよ。」と声をかけると、「えっ、あ、間違えたー。」とのこと。相変わらず天然です。

手がベトベトすると言う母。そりゃそうだと思いながら再び歩きます。「あっ占い屋がまたあったよ。」看板を眺めていると、お店の中から占い師のおばちゃんが大声で勧誘してきました。

「あなたたち!うちの店は時間制限ないからね!ほかのお店は10分で1600円のところもあるけど、うちは1000円ぽっきりでたっぷり占いますから!」

たくましい商売精神です。圧に押されてすごすごとお店に入りました。

見てくれたのはthe・占い師という見た目のおばちゃん占い師でした。かなり濃いめのメイクで見た目は若々しかったのですが、おそらく70代以上だと思います。ユニークなキャラクターの方でした。

まず、メモ用紙が手渡されました。鑑定の内容をメモしてよいとのこと。メモの取り方にもルールがあるようで、細かくレクチャーを受けながら1人20分ほどみてもらいました。

鑑定は九星気学という生年月日に基づいた占いで、あれやこれやと大きな声で叱咤激励されました。後ろを見えると、この声を聞いたのか次に並んで待っている人たちがいます。

鑑定してもらった内容は忘れてしまいましたが、「ラッキーからはパープルです!パールはいい出会いを引き寄せてくれるから使ってみてください!」とのこと。ラッキーカラーにラッキーアイテム。まさに占いという感じです。

追加で1,000円払えば、相性が良い人も教えてくれるそう。流暢な説明にのせられついでに合う人についても教えてもらうことに。ふむふむ。相性がいいのはこれくらいの歳の人なんですね。

占い師のおばちゃんは、「わたしはね、お坊さんの名前をつけることもあるの。日本全国からお客さんが来るのよ。本当だったら高いんだからね〜。」とふがふがと語ります。

このクセが強い占いに母は大興奮。「今からパール買いに行く!?」とノリノリでしたが、さすがに時間も遅かったので、お買い物はまたの機会になりました。追加で占ってもらったので料金は2000円になったけど、これだけたっぷり観てくれたらお得感満載です。

鑑定の内容は抜きにして、わたしは今回の2人の占い師が対照的で印象に残りました。これはビジネスにおいても言えるのではないだろうか。

占いは実体のないサービスを提供しています。いかにお客さんが満足するかは占い師のコミュニケーション次第。もちろん、値段に応じた対応をするというのも時には必要なこととは思います。

でも、目先の利益にとらわれず、目の前のお客さんの満足度を高めることこそ、さらなる利益につながるのではと感じた出来事でした。

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