「人のおなかを満たして幸せにする」まっきー氏にインタビュー

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このコーナーはおせりさんがおもしろいなと思った人にインタビューをするコーナーです。記念すべきひとり目はシェアハウスに住んでいたときの友人、まっきー氏です。人を食べ物に例えることが特技というまっきー氏。聞いてみるとわたしは「どか盛りのパフェ」という事でした。

あなたの職業は?

人のおなかを満たして幸せにする仕事をしています。(フランス料理、イタリアン、洋食の料理人です。)

料理人になろうと思ったきっかけは?

もともと剣道部で武道をやっていて、体が故障しやすかったり怪我しやすく、道具を使わなくとも指圧で人の体を治す事ができる柔道整復師や鍼灸師に興味が沸き、友達を誘ってました。しかしある日バンビーノというドラマで松本潤さんが周りの先輩達にぼこぼこにされているシーンをみてこんな過酷な世界があるんだと憧れ、三者面談の時に親と教師に打ち明け、料理の道に進む事に決めました。

親は応援してくれましたか?

大反対されました。というのも、当時修学旅行で沖縄に行く事になっていたのですが、前日楽しみすぎて寝れず、寝不足になって首里城で倒れてしまいました。そこで石畳に頭を打ち、泡を吹いて救急車で搬送されました。一日で帰ったのですが、脳に傷がついてしまい、危ないから刃物を使うような仕事についちゃダメだと親からは大反対されました。

でもどうしても料理人になりたかったので、毎日家族にごはんを作り続けていたらそれから少しずつ許してくれるようになりました。

どんな勉強をしたのですか?

行くんだったら一番上を目指したいと思い、ランクの高い料理の専門学校で一年勉強した後、フランスに10ヶ月留学しフランス料理を学びました。帰国後は大手ホテルで働くようになりました。

行動派ですね。フランスはいかがでしたか?

離れた環境だから辛くても逃げる事ができないという意味では覚悟を決めていきました。とにかく先生が恐かった…

授業はフランス語だったのですが、途中から通訳もいなくなり、自分達で翻訳しながら進んでいって5ヶ月たった後、残りの5ヶ月間は実際に星付きのレストランで研修を受けました。帰ってきてからは大手ホテルに就職しました。

大手ホテルはいかがでしたか?

フレンチで2年半、部署移動をし洋食で4年ほど働きました。フレンチはいろいろ勉強できて自分自身も高められた場所だなと思います。洋食は夕方から深夜まで働いて、一時間休憩を挟んだのちまた夕方まで働く勤務形態で(合計の勤務時間は23時間)まる1日働き、まる1日休む生活が3,4年続きました。長い道のりでしたね。

23時間労働!?深夜から夕方までの間って何をするんですか?

朝食のビュッフェの準備、ランチの営業などです。

なんでそんなにがんばれたの?

何も考えていなかったからこそかな笑。目の前の事をがむしゃらに、ひたすらやっていました。

そんなホテルを辞めたそうですね。なんでやめたのですか?

地元の横浜で将来自分の店を作りたいなと最近思うようになり、そのために街場のレストランで働いてみたいと思ったからです。

実際に街場のレストランで働いてみてどうですか?

ホテルとは勝手が違うから大変ですね。ホテルの方が慣れていてやりやすいけど、街場の方がやり甲斐がある。街場は利益を出すのが難しいので(材料費など)消耗品など、小さなところからコストを極力減らそうと頑張っています。

街場のレストランはどれくらい続けたいと思っていますか?

自分の区切りとして、32歳までにはお店を出したいと思っているので、それまで後4年は続けたいと思っています。

最近はワインの勉強をしているそうですね。

人がワインを飲んでいる空間が好きで、そこに料理を組み合わせたいんです。ワインの知識を身につけてソムリエの資格を取り、相性の良い料理を作れるようになったら空間を提供できるようなお店を作りたいなと思っています。

空間を提供できるお店とは?

料理を食べるだけが目的なのではなく、ゆったりとしたくつろげる時間を提供するためのパイプのひとつとして料理やワインがあるといい。照明やインテリアなどの演出にもこだわってお店を作りたいです。それがどういうふうな提供の仕方になるのかはまだわからないけどそういう面白い事ができたらなと思っています。

ただ単に料理をするだけは自分には合っていないと思いますし、他の演出の仕方でも喜んでもらえたらなと思っています。

そういう事だったら、転職してよかったですね。

人生安泰の大手ホテル企業の料理長の道を目指すか、それを蹴って自分の道を進むかどちらかだったので、大きな決断をしました。

なかなか勇気のある選択ですね。

大きく考えずに辞めてしまったというのはありますが笑。

バンビーノ青年、まっきー氏がいつか横浜にお店をだす時がきたら、おすすめのお店としてこのブログで改めてご紹介したいと思います。それまで待っててくださいね。

※実はこのインタビューは4年前に質問した内容になります。まっきー氏のその後は追ってインタビューできればと思います。

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