最近あったかくてお散歩日和な日が続きますね。わたしは下北から出ることがほぼないのですが、下北は近年都市開発をしていて、緑が増えました。話題になったドラマ「Silent」の舞台にもなったらしく、最近ますます人が増えています。
あとは外国の人も増えている印象です。そろそろ日本人も海外に行っていい頃なのでしょうか。コロナが始まる前は1年に1回のペースで外国に行っていたのでそろそろ外国に行きたいです。来年くらいには外国に行きたいなぁ。
今日は外国気分を味わえればと、過去に行った旅行の体験記をつづろうと思います。
今から5年前、スリランカに行きました。
今はコロナもありますし、スリランカは残念ながら昨年経済危機がおきて情勢が不安定になっているので、今はいけないかもしれないです。しかし、スリランカ自体は本当に素晴らしい国なので、少しでも国の良さをお伝えできればと思います。
※5年前の話にて記憶が曖昧な部分があるので、ゆるい気持ちで読んでいただけたらと思います〜。
スリランカに行ったきっかけ
そもそも海外旅行が好きになったのは恩師の影響が大きいです。4歳から6歳くらいの時に習っていた「くもん式」の先生がわたしが尊敬している人です。
その方は自由な発想の持ち主のチャーミングな方で、いつも世界中を旅していている人でした。お土産として旅行した国の紙幣を1枚ずつわたしにくれるのです。わたしはそれを宝物箱に入れて、いろんな国の紙幣を集めていました。
いつか自分もいろんな外国に行ってみたいなと、憧れを持つようになりました。小学2年生になる頃には、引っ越しで「くもん式」はやめてしまったのですが、先生の存在は今の自分の生き方に影響しているなぁと思います。(先生とは今でもたまに絵葉書でやりとりをする仲です。)
大人になって、そんな先生と20年近くぶりに再開する機会があったのですが、先生は変わらず世界中を飛び回っていました。先生にどの国が一番よかったのですか?と聞いたところ、「スリランカ!」とのこと。スリランカは仏教の国で人が優しく治安もよいし、ジェフリーバワという世界的に有名な建築家が作ったホテルが最高なのだそうです。
なるほどー。世界中を旅している人が一番に挙げる国、スリランカ。スリランカといえば紅茶。
そういえば、種類はわからなかいけれど好きな紅茶がありました。原産国にいっておいしい紅茶を飲んでみたい。スリランカに行ってみたい。
そう思ったので行くことにしました。
旅の計画
スリランカはインドの隣にある国です。治安は良好とは言われているもののイメージがあまりわかず、一人で行くには少々不安です。そこで、当時一緒に住んでいたシェアハウスの友人、まこみさんを誘いました。まこみさんはノリが良くておもしろい、気の合う親友です。
「まこみさん、おいしい紅茶を飲みにスリランカに行ってみないかい?」
「いいね!」
トントン拍子に話が進み、女子二人でスリランカに行くことになりました。
スリランカは涙の形をしています。
「聖なる光り輝く島」と意味があるのだそうです。
ガイドブックを見ながら二人で話し合い、1週間かけてスリランカを反時計に回る旅をしようということになりました。
決めたことは、おいしい紅茶を飲むこと、少し奮発してジェフリーバワのホテルに泊まること、シーギリヤロックという大きい岩があるらしいのでそれを見ることくらいです。
ホテルと飛行機のみ予約して出発しました。
いよいよわくわくの旅が始まります。
空港で気づいたこと
飛行機は夜の24時前に出発して、翌日の早朝6時前くらいにマレーシアのクアラルンプールで乗り換え、朝の9:30にコロンボ空港に到着するというフライトでした。長旅でしたが、寝て起きたら目的地はすぐそこです。
コロンボの空港に到着し、気づいたことがあります。
スリランカは思っていたよりもかなり大きい国でした!
新幹線といった長距離を移動できるインフラが整っておらず、スリランカを半時計周りで一周するという計画は無謀のように思えました。ど、どうしよう。。スリランカは旅行初心者向けの国ではないのかも・・
不安になりました。空港で悩んだ結果、空港で手配する車は安全だよねということで、1週間車をチャーターして旅をすることにしました。
車を空港で手配して少し待っていると、男性がきました。名前を聞きましたが、スリランカ語の名前で複雑でよくわかりませんでした。年もよくわかりません。どうやらこの人と1週間旅をするようです。
行きたいルートを伝えると、・・マジか! みたいな顔をされました。
1週間でスリランカをぐるっと回るのはやはり結構無理めな要望のようでした。
ちなみにまこみさんもわたしも英語はあまり話せません。運転手さんも話せないようでした。しかし、言葉は話せなくても、なんとか意思疎通できてしまうのが人間のすごいところ。簡単な英単語で乗り切ります。
車が出発してまもなく運転手さんが言いました。「1週間の遠出になるので、旅に出る前に家族に挨拶をさせて欲しい!」。チラリと運転手さんのスマホを覗くと、妻と赤ちゃんの写真を壁紙にしていました。うむ。
乗せられるがまま、彼の自宅と思われるところに行きます。車で待機していると壁紙でみた、妻と赤ちゃんとハグしていました。素敵なファミリーだ。
これでいよいよ出発か、と思っていると、次は知らない男の人が車に乗ってきました。
え、だれ・・。するとその人が陽気な感じで言いました。「コンニチワ!」
話を聞くと、将来日本で働きたいと考えていて今日本語を勉強中とのこと。名前を聞きましたが、やはりスリランカ語なのでよくわかりませんでした。なぜか、この人も一緒に旅をともにすることになりました。
わかりやすくするために、これから車の運転手は「真面目くん」日本語を話す人は「お調子者」というあだ名をつけます。お調子者はすこーしだけ日本語が話せるので、ちょっとだけやりとりしやすくなりました。しかし、基本的には英単語での会話です。
お互い英語も話せませんが、なんとか交流していると、真面目くんはわたしと同い年であること、お調子者はひょうきんな性格であることがわかりました。お調子者もまこみさんも、全員同世代。4人の旅が始まります。
最初についた場所は「ゴール」
はじめにみんなで昼ごはんを食べました。何を食べたかは忘れてしまいましたが、二人に「結婚はしてるの?彼氏はいるの?」と聞かれました。わたしもまこみさんもいなかったので「いないよ」と答えると、「僕らもいないよ」と二人から言われました。お調子者はまだしも、真面目くんは絶対うそだろ、と思いました笑。
そこから5、6時間以上は車に乗っていたと思います。夕方くらいになり、ようやくついたのはゴールというところでした。海沿いに草原が広がり、今までみたことないような景色が広がります。
海風が気持ちいいー!!
ずっと車の中にいたので、開放的な気持ちになりました。さわやかという言葉がぴったりです。
まだまだみたことない景色はたくさんあるんだなと思いました。そして再び車に戻ります。それにしても長旅です。夜になってようやく宿につきました。真面目くんとお調子者はそこらへんの宿に泊まるということで、次の日に迎えに来る時間を決めて解散です。
ホテルは壁紙の色が可愛くて、おしゃれでした。階段にスイカやバナナなどのフルーツが並んでいて、スリランカらしさを感じます。外国の人のセンスって好きだなぁ。日本の家ももっとカラフルになってほしいです。
野生動物を見学。スージーの家へ
次の日は野生動物を見たいという話になり、自然公園的なところに連れてってもらいました。真面目くんが現地の人と交渉してくれ、ジープに乗せてもらうことができました。真面目くんは真面目で結構キザな感じです。
ジープにはガイドの人がいて、おそらくですが、あの岩にはこんなあだ名が付いているんだよ、みたいなことを説明してくれました。クジャクや象など、いろんな動物がいました。とーっても広く、地球!という感じでした。
アニマルウォッチングを終え、車に戻ります。(結構車に乗っている時間は長いです。)
喉渇いたなー。と思ってたら、真面目くんが道端に車を停めてココナッツジュースを買ってきてくれました。真面目くんもお調子者もいいやつでした。スリランカは暑い国なので、ココナッツジュースはありがたいです。
次は旅の目的であるティーファクトリーに向かいます。
距離があるので、スージーの家というゲストハウスに泊まりました。こちらも清潔で可愛い感じです。スージーと思われる子どもがいました。Wifiなども完備されていて、快適でした。
紅茶の原産地として有名な「ヌワラエリヤ」
着いたところは「ヌワラエリヤ」という観光スポットです。
湖があったので、ボートに乗ったり、観光用の馬に乗って街をお散歩したり、お花がキレイな公園を探索したりして観光を楽しみました。結婚式をしている現地の人もいたりして、平和な感じで楽しかったです。ここは山の上だったのか、スリランカにはめずらしく少しひんやりしたところでした。
ティーファクトリーには他にもたくさんのお客さんがいました。工場の床いっぱいに茶葉と思われる葉っぱが散漫しています。お茶を頼んだらケーキもついてきました。もともとケーキが付いているセットだったのかなぁ。
!!!めっっちゃおいしい!!
キレがあり雑味のない透き通った味です。スリランカの緑あふれる空気の中で飲んだからより一層おいしさを感じたのかもしれません。そしてケーキもおいしい・・。
実はその時はじめて、自分が好きな紅茶はセイロンティーではなく、アールグレイティーだったということに気が付いたのですが、そんなことは置いといてもスリランカで飲んだ紅茶は間違いなく今まで飲んだ紅茶の中で断トツで一番美味でした。
たしかこの辺だったと思うのですが、夜ご飯に高級そうなホテルのレストランに行こうと車で向かいました。しかし、一見さんはNGだったのか、入り口で断られてしまいました。真面目くんはスタッフに交渉したり、怒ったりしてくれました。でも入れなかったので、別のレストランに連れてってもらいました。そこのご飯も大変おいしかったです。
スリランカの古都「キャンディ」へ
キャンディは世界遺産になっているんですね。
寺院に行きました。気づくとおじいちゃんがやってきて、一生懸命お寺の説明をはじめました。英語はわかりませんが、なんとなく聞きます。写真を撮ってくれたりました。そして最後に変なCDを買わされました・・笑。
写真を見返してみると、おそらく「仏歯寺」という寺院だったと思います。仏教の聖地になっているようです。
次は大きな岩があるシーギリヤを目指します。
道中、謎のスパイスショップに立ち寄りました。
身体に良さそうな植物がたくさん生えていて、おじさんが肩のマッサージをしてくれたり、顔に謎のクリームを塗ってくれました。ここでカレースパイスをお土産に買いました。
また車の長旅です。穏やかな風景が流れていきます。
スリランカでは当たり前のようにスリランカの風景が広がります。車から眺めているこの風景も日本に帰ると当たり前ではなくなります。なんだかさみしいな。
ふと横を見ると、まこみさんは車酔いもせずスマホで漫画を読んでいました。まこみさんは漫画が大好きで、仕事でも漫画アプリの編集をしています。好きなものをとことん好きでいるというのは才能だなと思いました。
ジェフリー・バワさんの建築ホテル「ヘリタンス・ガンダラマ」へ
ここに連れてってくれとマップを見せると、「マジでー!?すっごくいいホテルだよ」と二人とも目を丸くしていました。たしか日本円でも2万円くらいはしたので、現地の感覚だともっと高いのだと思います。
そこは高級ホテルであることはもちろんですが、無駄な装飾がなく、開放的で自然と調和したようなホテルでした。外は広大な草原が広がり、遠くで像が歩いていました。近くの木々には猿がいます。
時がゆっくりと流れていて、一番贅沢だと思いました。「ヘリタンス・ガンダラマ」は人生で泊まれてよかったと思うお宿のひとつです。
大きい岩。シーギリヤロックへ
スリランカにはめっちゃ大きな岩があるらしい。ということで、旅の最後にシーギリヤに向かいました。
その岩は遠くからでも認識でき、近くで見るとかなりでかい!というか近づくとデカすぎて全体は見えません。その道中はディズニーランドのアトラクションのようでした。
アジア人はめずらしかったようで、小さな子どもが写真をとってくれ!とわらわらと寄ってきて、とてもいい写真が撮れました。
頂上に着くと360度森林が広がります。スリランカの緑は青みがかった深緑っぽい色、土は赤っぽい茶色でした。お坊さんの集団がいました。暑さでへばっているのか、犬がよく寝ていました。
旅の終わり
旅を順調に終え、空港に向かいます。
ふとみると、フロントミラーの上に仏像っぽいキーホルダーがぶら下がっていました。やっぱりスリランカは仏教の国なんだなぁと思って話を聞いてみると「ぼく?ぼくはキリスト教だよ。」と言います。んん?
聞いてみると「この車はぼくのお兄さんのなんだよね。」とのこと。なーんだ。
予想外に4人旅になったけど、真面目くんもお調子者もスリランカの観光スポットを一生懸命案内してくれました。安全に旅できたのも彼らのおかげです。
バイバイ、真面目くんとお調子者。1週間ありがとう。まこみさんもありがとう。
スリランカではいろんな人と出会い、見たことがないスケールの景色や動物をみることができました。いろんな色を見て、濃い空気も感じました。行ってよかったです。今はなかなか行きにくいけど、いつかまた行きたい国です。
旅は人生の宝物ですね〜。
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