平凡なアラサーがAIと文字と未来について考えてみた

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こんにちは。おせりさんです。

何となく思い立ってブログを作り始め、早一年。WEBの知識なんてまったくありませんでしたが、見よう見まねでブログを作り、この一年は必死に文字を書き続けてきました。

ありがたいことに、独特なイラストと文章がいいね!とお褒めの言葉を頂くことがたまにあるのですが、先日ついにあの手を使い出してしまいました。

そうです。AIです!

ChatGPTに指示を出してみました。すると、ものの数十秒で何千文字もの文章が作成できるではありませんか。ひょえ〜!今まで苦悩し、鍛錬してきたのは一体何だったのか・・。

目を見張ったのはその精度です。少し前のAIは表現が何だか機械的で、いかにもパソコンが作りましたといった固い文章でしたが、最近は人間ぽさも多少は学習しているようです。

「わかりやすく書いて」と指示を出すと、文字が多少柔らかくなり、読みやすい文章になりました。まだ甘さはありますが、リライトをすれば出しても支障はないかなという印象です。

すごい時代になったものだ。。その便利さと成長の度合いに驚きました。

目次

とある日、電車にて

話は変わり、先日電車に乗っていると、ドアの横付近に 科学がつきとめた「運のいい人」という本の広告のポスターが貼ってありました。

実はわたし、以前出版系の広告会社に勤めていたのです。

その時に、交通広告を出す書籍は書店営業の際にセールストークとして使えるので、出版社的にも推しの本なのだ、という話を聞いたことがありました。

この本、出版社の推しの一冊なのかな…。運も良くなりたいと思ってたので、その本は気になる存在となりました。

気になっていた本との出会い

数日後、本屋にふらりと立ち寄ってみました。本屋には膨大な量の本と文字が並んでいます。

いつかは書籍もAIが書く時代が来るのだろうか。そんなことを考えていると、電車の広告で見かけた本を見つけました。あっ。この本、電車の広告で見かけた本だ!

つい手にとってしまいました。そしてこう思いました。これはAIで書いた文章じゃないなぁ。(当たり前)

その本は税抜で1500円でした。文量はおおよそ10万文字くらいかと思われます。

10万文字で1500円。AIでタダで作れる大量の文字と、この1500円の10万文字はどう違うのか。気になったので本を買って読んでみることにしました。

読書と食事がてらファミレスに入ってみると、注文はアイパッドから、配膳もロボット、お会計も無人レジとマシン化が進んでいました。これらは人件費をコストカットするための施策と考えられますが、昔とは随分時代が変わったなぁと改めて実感です。

AIと人間が書いた文章の違いについて考える

本は1時間ほどで読むことができました。

著者の中野信子さんは東大卒の脳科学者です。優秀な方にもかかわらず、一般人にも伝わるわかりやすい文章が印象的でした。

ではAIが作った文章と本屋で売っている本の文章はどこが違うのか。ここからは個人の感想ですが、気づいたことをまとめます。

まず、本を読んで一番に思ったのは無駄な文章がまったくないということ。AIで一発で作成した文章は、指定した文字数に収めるためなのか、少々まわりくどい言い方をしたり、この文章意味ないよね・・?といった内容が介在する時があります。

当然ですが、人間が書いた文章、ましてや書籍を出版しているようなプロが清書して書いた文章にそのようなことはありません。

次に違いを感じたのは専門性とオリジナリティの面です。AIが作成する文章はそれ自体に間違いはありませんが、時に当たり障りのない内容を述べているような印象を受けます。それはAI自体に意見や思いがないからなのかもしれません。

一方、人間が書いた文章にはその人の意見や体験談が入ります。

この本は「運がいい人」を科学者目線で紐解いた本です。そのため著者の意見や視差、実験例なども踏まえて運がいい人の特徴や運の良くなり方が詳しく記載されています。

こういった実験例の話は、検索すればネット上にも出てくるのかもしれませんが、素人には見つけにくい情報です。専門性のある具体的な事例を取捨選択し、素人にもわかりやすく伝えられているという点が、AIとの違いなのではと感じました。

このように、ひとえに文章と言えど、文字には密度の違いがあるようです。

そもそも、人はなぜ本屋で本を買うのでしょうか。わからないことや興味があることを知りたいと思うからでしょうか。今やわからないことはネットで何でも検索できる時代です。しかし、本屋はなくなっていません。

そういえば。2010年代ころ、キュレーションという言葉が少し流行ったのを覚えている方はいらっしゃいますか?

本人のセンスで情報を選択し、ユーザーに伝えてくれるキュレーターという存在はどうやら今ではインフルエンサーやユーチューバーという言葉に変貌したようです。

AIは人間に何をもたらすのか

それではAIはこれから私たちにどんな影響を生み出すのでしょうか。

今は機会的な印象がまだ残るAIですが、この数ヶ月、1年で内容はぐんぐんとアップデートされているようです。

これからもAIは驚くべきスピードで成長することでしょう。勝手な妄想ですが、例えばAIが吉本ばななさんやさくらももこさんといった「個」を感じられる文体を学習し、身につけることができたのなら。

イラストだって動画だってそうです。

人間のクセや特徴を学習して、それらしいオリジナリティをAIが生成できる未来がきたら、世の中はどういう未来になるのでしょうか。

ブロガーは文章を書かなくなるのでしょうか。画家は絵を描かなくなるのでしょうか。

AIは人間が作った情報の海から情報を拾います。人間がAIが作ったコンテンツから情報を得るようになったらそこに人類の進化はあるのでしょうか。

少々頭がSFチックになってきましたが、このブログ、IKIRU.は平凡な他人の脳内を知ることができるブログです。

こんな感じで、わたしは今日も頭の中をごちゃごちゃさせながらブログを更新しています。

(ちなみにですが、この本もおすすめです↓)

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