わたしには、いつかKADOKAWAからエッセイ本を出したいという夢があります。
でも恥ずかしいことに、エッセイ本を一つも持っていません。それどころか、本自体普段全然読まないのです。そこで、世の中にどんなエッセイ本があるのか、本屋に行って調査してみることにしました。
エッセイ本のコーナーには、タレントの人生論や漫画のエッセイ、自分磨き系のエッセイが並んでいました。しめしめ。今のところ、普通の人の普通の生き方を文章で記した本はまだ出回っていないようです。(もしかしたら需要がないだけかもしれない……。)
あまり買いたいと思うエッセイ本が見つからなかったので、ほかのコーナーもぷらぷらと見てみると、ピン!とくる本がありました。それが、古賀史健さん著書の『さみしい夜にはペンを持て』という本です。
ものを判断する上ではピンと来るか来ないかはけっこう大事ですよね。なぜこの本にピンときたのか。それはズバリ、表紙がとっても可愛かったからです!
素敵な本との出会い
本を手に取りパラパラとページをめくってみると、どうやらタコが主人公の物語のよう。ところどころに挿絵が入っていてデザイン的にも遊び心がたっぷり。こんなに愛らしい本はめずらしいです。
タイトルが「さみしい夜にはペンを持て」なので、きっとライティングがテーマなのだろうな。
わたしは読書が苦手ですが、この本なら文章も柔らかく読みやすそうです。早速本を買って読んでみることにしました。
あらすじ
奥手でみんなからバカにされがちな中学生のタコが公園でヤドカリのおじさんと出会い、日記を書くことで周りを観察したり、自分の考えを整理していく話です。
本を読んでみた感想
本を読んでみると、メルヘンな世界観の中に「書くこと」と「話すこと」の違いや、文章を書くときに意識すべき点など、本質的なことが書いてありました。「文章を書く」ということは自分との対話にもなる。なるほど。
引っ込み思案な主人公に感情移入しつつ、物語の展開も気になり1,2時間で一気読みしてしまいました。
これはすごい本だ。そう思って著者の古賀史健さんをググってみると、『嫌われる勇気』を執筆されている超有名な方だということがわかりました。今まで知らなくてごめんなさい。
普段ブログを書いていると、いかにSEOで上位表示できるかだとか、誰かのお悩み事を解決できる文章になっているかということばかりが気になってしまいます。
でも、せっかくなら自分が書いている意義があるチャーミングな文章を書きたいですよね。この本を読んでみて、改めて自分の考えを言葉にすることや感情を表現することの大切さに気づきました。
『さみしい夜にはペンを持て』。皆さんに「読んでほしい本」でありますが、イラストが可愛いくて絵本のように読めるので「持っていてほしい本」でもあります。日頃文章を書く方も書かない方も、ぜひ一度お手に取ってみてほしいです。
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