自己肯定感を上げる必要はあるのだろうか

他人を理解することはおもしろいです。自分も含めてですが、皆人生1回目なので、迷いながら生きている人は多いのではないでしょうか。

転職や結婚、子育てに移住など。人生には色々な選択肢があります。

この先どうやって生きていけばいいのだろう。他の人はどういう考え方をして人生を歩んでいるのだろう。わたしは他の「普通の人」の人生が気になります。

だから、ただの変哲もない「普通の人」の生き方が垣間みれるコンテンツがあったら面白いのではないか。そう思い、参考になるかは別としてこのブログではわたしの生き方や考え方をなるべく載せるようにしています。

他者の理解はこのブログのテーマでもあるのですが、過去に印象的な出来事がありました。

それはとあるメンヘラちゃんとの会話です。

とあるメンヘラちゃんとの会話

その人はシェアハウスに住んでいた時に仲良くしてくれた友達で、自称するだけあり、圧倒的に自己肯定感が低く絵に描いたようなメンヘラちゃんでした。

わたしは自己肯定感が低いわけではないので、なぜその子が「自分なんて……」という思考回路になるのかが気になってしまいました。

紐解いてみると、どうやら子どものころの家庭環境が関係しているようでした。お母さんが厳しい人だったようで、何をしても否定されたと言います。

なるほどー。真面目に子育てをしていても、子どもがグレてしまったり、陰でパパ活に走ってしまったという話も聞きます。その子のご両親にも何か意図があったのかもしれませんが、子育ては子どもの思考に影響するので匙加減が大変だなと思いました。

とにかく、厳しい親の元で育ったその子は自分なんて何をしてもダメな人間なんだと思うようになったそう。そして、DVをするどうしようもない人とお付き合いをするようになったと言います。

わたしは、なんでどうしようもない人と付き合ったんだい？と聞きました。その子の思考回路はこうです。

「たとえば、自分が1円の価値だったとする。だから、君には500円の価値があるよ、と褒めて近寄ってくる人は嘘をついているので信用ならない。逆に、お前なんて1円の価値しかないんだ！と罵倒して寄ってくるどうしようもない男の方が自分のことをわかってるじゃんと思うんだよね。」

なるほどー！！自分には全然ない発想でしたが、この話を聞いて、少しだけその子の考え方を理解できたような気がしたのです。でもわたしの考え方はこうです。

「自分の価値は人が決める。そもそも自分に価値や値段なんてない。」

以上です。こういう考え方になったのは就活の時でした。

面接会場で思ったこと

面接会場で「自分の強みはコミュニケーション力があるところです」と語る就活生をよく見かけたのですが、これに違和感を感じたのです。

コミュニケーション力が強みですって自分で言っても説得力なくない……？相手が自分をどう思っているかなんてわからないじゃん。社交的に話しているように見えても話にくいな、とかうざいなって思われてるかもしれないじゃん。

他人が見て、「きみってコミュニケーション力があるね」って判断されたら、コミュニケーション力があるってことでいいんじゃないの？

ちょっとひねくれた思考ですが、自己分析をすること自体に違和感を感じた瞬間でした。

自己分析と自己肯定は少々毛色が異なりますが、それからわたしは自らのことに関しては、あまり分析せず、他の人から言われたことをそうなんだ、と捉えるようになりました。

（ちなみに自分ではそういうつもりはまったくありませんが、不特定多数の人から「変わっている、個性がある」と言われ、理由もわからず不安に思っています……）

自己は肯定も否定もしなくていい、というのが今のところのわたしの意見です。

正直、自己肯定感が高すぎても自惚れてしまったり、他人のアドバイスを聞けないというデメリットがあると思います。（逆にその鈍さは強さにもなりうるのですが……）

だから、無理矢理に自己を肯定する必要もなく「そのままの自分をただ受け入れる」というフラットな状態でいることが一番健全なのではないでしょうか。

あわせて読みたい

不思議な夫婦の話。精神病の家族に疲れた人へ。 31歳になってもまだまだ独身のおせりさんです。本当は旦那の話でも書きたいところですが、特出すべきネタがないので、今日は実家の家族について書こうと思います。 自分…